http://martinfowler.com/bliki/PatternsAreNothingNew.html

パターン本には、熟練した開発者が読むようなものは何も載ってない(Amazonのレビューや The Server Side でそういった文句を見かけたもんから、ちょっと敏感になっているだけかもしれないけど)。これは本に限ったことじゃなくて、パターン全体に言えることなんだ。

パターンとは、現場で培われた知識をまとめたものだ。元々あったもんじゃない。だから、パターン本を読んで、これはものすごい新しいアイデアだ!なーんてことは、長年現場で働いている開発者にとってはあり得ない話だ。ただ、そうだとしても、パターン本には重要な役割があると思う。そんなの必要ないよ!という人たちにとっても、パターン本には重要な役割がある。それは、熟練者たちの培った経験を、経験の少ない開発者たちに伝えるという役割だ。熟練者ばかりで構成されるチームなんかない。熟練者たるリーダーができる大切な、大切な役目、それは、自分のスキルを後輩に伝えることなんだ。

(パターンの役割については、IEEE Software column(PDF) をご覧ください)