http://martinfowler.com/bliki/QuestionTimePanel.html

討論会にパネリストとして参加したことは何回もあるし、主催する側になったこともある。討論会を催す際には、英国の時事討論番組 “Question Time” を参考にした形式を用いるのが好みだ。数回やってみて、伝統的な討論会の形式よりも好ましく感じている。

パネリストが何人かおり、各パネリストが自らの見解を示すのに半分の時間を使い、残りの半分でフロアからの質問を受ける。それが、 私が参加したことのある最も伝統的な討論会だ。この類の討論会で気に入らない点がいくつかある。

  • パネリストの見解表明は、質問を受けての討論にくらべ、ちっとも面白くない。

  • 質問は誰でも行うことができるが、面白いものは少ないし、興味深い論点が出ても詳しく討論されることがあまり無い。

Question Time の討論では、パネリストが何人かと司会者が一人いるのが普通だ。こういう形式では、司会者は、質問に対して意見を述べることはなく、パネル陣に活発に討論させることに集中することになる。そうするだけで十分なのだ。あと、ワイアレスマイクを何人かに持たせて、観客の中で仕事をさせる必要もある。

討論会は、この一風変わった形式についての紹介から始める(ここに書いてあるようなことを紹介する訳だ)。特に、どのようにして質問を行うのかについて説明する。

次に、パネリストを紹介する。紹介は簡単にすませよう。パネリスト達と親しいなら、ちょっと冗談を言ったりして、堅苦しくならないようにする。そして、すぐさま質問を受ける。つまり、通常最初に行われる見解表明は、ばっさりとカットして、討論により多くの時間を使う。

よい質問を得るためには、質問をインデックスカードに書いて提出してもらう。カードには質問と質問者の名前を書く。質問は、討論会が行われている間、いつでも提出することができる。討論会の進行具合にあわせながら、質問に目を通して、質問の順番を決定する。こうして質問の優先付けをすれば、興味深い論点についての議論を、可能なかぎりたくさん行えるようになる。

最初の質問が提出されるまでいくぶん時間がかかることもあるので、観客のだれかに前もって質問を出してもらうよう頼むのも良い。 そうすれば質問を何問か携えて、討論会を始めることができる。実際は、質問は手元に1問あればよく、討論が開始されると多くの質問が出てくる。

質問を選んだら、質問した人にその質問をフロアから言ってもらう。これは、観客とパネリストの間で議論が行われるようにするという意味で重要だ。パネリストには、順番にコメントを述べてもらう。各パネリストがコメントを述べるのは1回だけで、その順番は質問によって変える。パネリストが言いたいことを言ったら、質問者にもコメントを述べてもらう。その後、他の観客からもその質問に対するコメントを受け付ける。

すべての質問について、その討論が良質であるようにしたい。時間配分は、1問あたり10分くらいが適切だろう。広く議題を扱うのではなく、問題を小数にしぼって、良質な議論を行うことが望ましい。

伝統的に(少なくとも私が見ていた10年前には)、Question Time は、ユーモアのある質問でいつも最後を締めていた。誰かに何かそういうのを前もって考えてもらうようにもしてみた。そうすると、討論会を、気持ちよくライトな感じで終えられる。