http://www.martinfowler.com/bliki/UnwantedModelingLanguage.html

UMLは人によって意味合いが異なります。 このとき、UMLモード毎のユーザーの考え方が役に立つと考えました。 大半のひとはUMLをスケッチとして使っており、UML2にはあまり関心を示していません。

この悲しい事実は、UML2がMDAを正式に完全サポートするため作られたものであるというところに起因しています。 つまりUML2の第一の目的は、プログラミング言語として作られたものだったのです(それから設計図用に)。 結果として、スケッチャーはほとんど無視されたわけです。 これは、UMLに関心をよせず、UML委員会の中でも積極的に役割を担わなかったスケッチャーたち自身に責任があります。

これらは驚くことではありません。 ここ数週間で、いくつか新たな発見がありました(UML2003とOOPSLAに参加したことも含まれています)。 UML蔑視は、UMLをプログラミング言語として用いるコミュニティでも広まっているというのです。 UML2003での講演(スケッチャーズたちの要望を無視しないよう広くアピールしました)の後、数名が私のところに来て、こう指摘しました。 MDAに積極的な人々も特にUMLには興味を持っていない、と。

OOPSLAのMDAパネルにおいても、MDA支持者は簡素化されたUMLのサブセットを利用することを前提に話をしていました。 それからこう強調するのです。 「UML上のMDAだけで判断しないでください」 (これではDave “OTI” Thomasの猛烈な攻撃は避けられませんでしたが)。

UMLを離れて将来的にどこへ行くのか分かりません。 UML標準が的外れになっていくことについて、スケッチャーたちがぶつぶつ言っているのを耳にします。 MDAコミュニティでは、UML標準の様々なサブセットを使ったツールが登場していくようです。 おそらくプロファイルを使った拡張サブセットです。 MDAツールとの掛け橋としてのUMLにとって、これは何を意味するのでしょうか? UMLは掛け橋ではないと言うひともいます–OMG MOFがその役を担うと言うのです。 これは大変よいことですが、MDAツールのユーザーたちは実務的な移植性を手に入れるのでしょうか? それとも、それぞれのツールがプロプライエタリな言語になるのでしょうか?

comment

  • 2004-05-19 (水) 02:40:17 ‘’[[ogino.]]’’ : Unwanted Modeling Language に「うざい Modeling Language」とか「うれしくない Modeling Language」とかはどんなもんでございましょう。思いついたので一応メモ。
  • 2004-05-19 (水) 09:42:01 ‘’[[kdmsnr]]’’ : なるほど、「うざい」に変えます。
  • 2004-09-27 (月) 17:37:47 ‘’[[kdmsnr]]’’ : 読み返して思いましたが、別に「うざい うざくない」は関係なく、UMLが使われなくなっていくという意味なんですよねえ。Unwantedに戻したほうがいいすかね。