http://martinfowler.com/bliki/Buildix.html

継続的インテグレーション邦訳)の長所については、何度もお話してきた。 継続的インテグレーションを行うには、インテグレーション用のサーバとソースコード管理システムが必要となる。 プロジェクトをよりスムーズに進めるためには、バグトラッキングなどに使うイシュートラッカーと、プロジェクトのナレッジをまとめるWikiが必要である。

以上のようなツールを組み合わせて環境を作っていくのは、思っている以上に面倒な作業である。 新しいプロジェクトを始めるときには、だいたい1週間程度、このような環境の構築に時間をかけることになる。 以前にもお話したが、ロンドンオフィスでは、切れ味の鋭い開発チームを育成してきた。 彼らのもうひとつの仕事は、ビルドサーバをうまくまとめることだった。

これまでThoughtWorks社内のプロジェクトで試験的に使用してきたが、ようやくみんなにお披露目することができる。 Buildixはすべてを統合した開発サーバである。 ThoughtWorkerたち(要望の激しい人たち)の手によって現場でテストされたものだ。 これは無料で使用することができる。

なぜ無料なのかというと、オープンソースソフトウェアを組み合わせたものだからだ。 これらは弊社のウィザードたち(Chris Read, Julian Simpson, and Tom Sulston)が、冷蔵庫で見つけた魔法の力を使って統合した。

サーバのOSにはKnoppix(Debian Linuxディストリビューションのひとつ)を使用している。これはライブCDになっているため、CDドライブに入れれば起動することができる。 他のライブCDと同様、ハードドライブに簡単にインストールすることもできる。 これで完璧なサーバが利用可能となる。 VMWareのイメージ版も存在する。

ここにはSubversionCruise Controll、そしてTracが含まれている。 必要であれば、Samba(Windowsと共有するために)、DNS、DHCPの設定も行うことができる。

詳細についてはChrisのblogの投稿を見てほしい。