http://martinfowler.com/bliki/DatabaseStyles.html

データベースとアプリケーションとの関係について話す際、データベースの2つのスタイルについて言及すると都合がいいようです。2つのスタイルとは、アプリケーションデータベース統合データベースです。 両者の違いは、データベースがアプリケーション境界内で管理およびカプセル化がなされているかどうかです。

データベースの管理方法について議論する場合、どちらか一方のスタイルを想定して議論するのが常です。ですが、議論の参加者によって想定するスタイルが異なれば、スタイルによってデータベース管理手法も異なるわけですから、その議論はすぐに破綻してしまうことでしょう。 データベースコミュニティやデータ管理コミュニティでは、データベースとは確実に統合データベースのことを指します。データベースコミュニティでは、長年、これが作業仮説として機能してきました。 しかし、この想定はじょじょに疑問視されるようになってきました。統合データベースは広大な面積をもつインターフェイスとなってしまい、インターフェイスを実装から分離するものではなくなってしまいました。その結果、アプリケーションとデータベースとのつながりは脆く、変更は困難なものとなりました。

最近のSOAの盛り上がりは、人によって様々なことを意味しているようですが、もっともらしい話としては、自律アプリケーションの台頭があります。 自律アプリケーションは専用のアプリケーションデータベースを持っており、サービスインターフェイスを経由してアクセスしています – データベースの共有化による統合を、RPCメッセージベースの統合によって、事実上、置き換えていることになります。 私はこの考え方に非常に共感を覚えています。特に、メッセージ経由による統合は有望です。私がEIP開発を奨励しているのもこのためです。この考え方で世界を見れば、統合データベースはもはやデフォルトではありません。

さて、結論。私の主点はこうです:データベースのスタイルに気をつけろ。データベース管理の議論をするときは、データベースのスタイルを考慮にいれろ。