リレーショナル型データモデル
http://martinfowler.com/bliki/RelationalDataModel.html
リレーショナル型データモデルは、リレーショナルデータベース(そしてSQL)を通じて広く人々に知られている。データベースといえばテーブル群のことであり、テーブルの行の中にデータが含まれているとまで考えられている。テーブル操作には様々な問い合わせ方法がある。問い合わせ結果はテーブルの形となって返ってくる。[[NetworkDataModel]]とは対照的に、テーブル間には明確なポインタは存在しない。テーブルをつなげるには、テーブルをjoinするのが一般的である(代理キーを使えば、ポインタを使っているのと同じことなのだが)。
最近では、リレーショナル型モデルはデータベースのモデルとなってきた。 SQLという標準仕様のおかげである。これは言っておいたほうがよいだろう……多くのリレーショナルファンは、SQLのことを「リレーショナル型モデルの弱形(a weak form)」と見なしているようである。
リレーショナル型モデルの外部キーをポインタと見なし、ネットワーク型モデルだと言うこともできる。ただ、これは致命的なポイントを見逃しているように思う。ネットワーク型モデルのレコードタイプはすべて別の物として見なされるのに対し、リレーショナル型モデルのリレーションは、本質的にすべて同じものだと見なされるのである。
SQLによってリレーションを操作したり作り出したり出来る。これにより、リレーショナル型モデルは「組み立て可能」という特性を持つ。これは、ネットワーク型モデルが通常持ち得ない特性である。