UMLモード
http://www.martinfowler.com/bliki/UmlMode.html
UML2を調査中に気づいたのですが、UMLの基本的な捉え方が違うために、人によってUMLに求めるものが違うようなのです。 このことについて考えるにあたり、3つの大きなカテゴリを設けました。
- UMLをスケッチとして用いる人(UmlAsSketch)
- UMLを設計図として用いる人(UmlAsBlueprint)
- UMLをプログラミング言語として用いる人(UmlAsProgrammingLanguage)
(面白いことに、Steve Mellorも同じようなカテゴリ分けをしています)
あなたのUMLの見方が他の誰かのそれと違うのは、その人が他のUMLモードを使っているからなのです。 あなたのUMLモードはおそらく、UMLを最初に知った時のモードに影響を受けているのでしょう。
将来は別々に?
我々がUML2を問題視しているのは、 精度を上げるためだと言われている変更点がものすごく多いからです。—- そういった変更点は基本的に設計図派とプログラミング言語派に最適化するためのものです。 これらの変更点はUML自体をも巨大なものにしてしまいます。 これではスケッチ派には困難なものとなります。 私の感覚では、スケッチ派な人はあちらこちらにいて、 UML標準の詳細を苦労して読み解くことに関心はないようです。 UMLは、似ているけれども全く別の2つのものに分かれると思います。 UML標準のものと慣習的で非公式なものでスケッチに向いたものです。 これが起これば、非公式なものが標準から遠ざかっていくことが問題となります。
UML本ではない本におけるUMLの使用調査によると、 この事態はすでに起こっています。