CHAOSレポートによると、成功したプロジェクトはわずか34%

StandishグループのCHAOSレポートは長年、 ITプロジェクトでの何兆ドルもの損失について論じてきた。 34%の成功率は、2001年の28%からの大幅な改善である。

ただ「失敗」とは何のことだろうか。chaosレポートは成功をこう定義づけている。時間どおり、予算どおり、そして、その他期待しうる特徴のほとんどだ。しかし、これが本当に成功なのか?なんと言ってもWindows95はものすごく遅れたわけだが、マイクロソフトのビジネスには著しく貢献している。

納期が遅れたとか、予算がオーバーしたとかでプロジェクトが失敗したと言うよりも、失敗したのは見積もりなのだと言いたい。CHAOSレポートはソフトウェアプロジェクトの失敗の記録ではなく、ソフトウェア見積もりの失敗の記録なのだ。

何が成功として勘定できるのか。測ることが可能なのであれば、答えは投資へのリターンとなるべきだ。悲しいかなこれを測ることなど不可能に等しい。結局、プロジェクトのコストに関係したビジネス満足というあいまいな感覚なのである。これは不十分、あいまいな定義だと思う。しかし、ビジネス活動はあいまいなのだ。そうでなければ、コンピュータがCEOになれてしまう。